大和ハウスが国家資格「施工管理技士」の試験で、社員349人が不正に合格していたと発表した。受験には一定期間の実務経験が必要だが、会社がチェックをせずに「証明書」に押印していた。国土交通省によると過去最大規模の不正といい、今後、合格を取り消し、受験を最長3年間禁止するとした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191219-00000036-asahi-soci

何故、このような事を会社ぐるみで行ったかと言うと、10年程度前だろうか、建設業法が改正され、一定規模以上の建物は専任の技術者を配置しないとならないとなった事が発端と考える。
とにかく、名前だけでも資格者(一級建築士または施工管理技師)の数を揃えていないと建物の施工が出来ない、受注も出来ない事になる。
事実、この当時、各社で引退した技術者の取り合いとなっていた。中途で数が揃えられない分、社内の建築技術者以外の社員に資格を取らせていたのか。
しかし、はっきり言って、この程度で資格取消になるのかと思う。試験には合格したわけだし。
昔から、ゼネコンでも事務系社員で建築士に合格してる人もたくさん居た。
何が大きく問題視されたのだろうか?
国家資格の質を保つためだろか。
建築資格は、日建学院を始めとする資格学校により、試験対策が確立されている。実務経験よりも真面目に資格学校に通った方が資格取得の近道である。建築士を取得したが、全く設計出来ない、やったことないとの人も多数、居る。

構造設計一級建築士も同じである。私の 廻りにも構造設計を全くやったことないのに合格してる人が何人か居る。
これから、実務経験のチェックが厳しくなるのであろう。
図面や計算書を提出し、質疑されたりするのだろうか?
だが、確かな資格者を確保するには、筆記試験よりも確実かもしれない。
明日の構造設計一級建築士の発表は大丈夫だろうか?実務経験の確認などで延期になったりはしないか。