ダメな所だけを探そうとする
構造設計が完了し、上司や先輩にチェックを依頼すると具体的な修正の指示がなく、ダメな所を指摘するだけの人が居ます。重箱の隅をつつくような指摘だったりもします。
なかでも、達が悪いのは明確な理由の説明がない場合です。酷いのになると「このやり方は好きではない。自分ならそうしない。」と単なる好みによる指摘です。そして、ダメな理由を聞くと「貴方の成長のために自分で考えてもらいたい。」などと言う始末。
このような上司、先輩はダメな所を指摘し、相手を下にすることで相対的に自分が上であると思いたい卑屈な考えなのでしょう。
とにかく話が古い
現在、実務に携わっていない上司の場合、話が古いことがあります。現在の建築基準法、日本建築学会指針等を把握していないのです。
このような人は今でも「東京都建築構造設計指針」をバイブルのように思っています。この指針はJSCAにより、この指針に従って、審査・指導しないことを確認されており、今や過去の異物。また、保有耐力計算については日本建築学会の「保有耐力と変形性能」を読んだか!と言います。若い頃、あの分厚い指針を読みきったことを誇りに思っているのでしょう。
建築構造に関する知見も進歩しています。指針も改訂されています。このように現在の構造設計基準を把握していない上司は困り者です。
相談しても判断しない
構造の設計判断を迷い、相談した時に常にこんな回答の上司、先輩が居ます。
「メーカー、業者に聞いてみたら。」
「確認審査機関、適判機関に判断を仰いだら。」
確認審査機関、適判機関は構造設計の判断をする機関でも相談する機関でもありません。
または「それは課長に判断を委ねよう。」との感じです。こんな人は課長になると部長に相談しよう。部長になると経営判断になるから、取締役に相談しようとなります。経営判断になる技術的判断って、まずくないですか?
挙句の果てには「地震で建物が壊れないかなんて、分からない。自分達は基準に従って設計しているだけだ。」なんてことを言います。確かに構造設計で分からないことはあります。しかし、安全を確認する方法は確立されているのです。そして、それを判断するのが構造設計者です。
このような上司、先輩は自分で判断する知識がないか、判断することにより責任を負うのを避けようとしています。
上司、先輩である貴方はどれくらい当てはまるでしょうか。私達は構造設計技術者なので管理者となっても常に最新の設計基準に精通し、部下以上の技術力を有していることが必要です。
