2026年03月29日

ホンダが6900億円の赤字、完全EV化の撤回。建築業界は...

 自動車メーカーのホンダが3月12日、6900億円もの赤字に陥るとの決算修正を発表しました。直接の原因はEV事業の失速です。
 5年前、エンジン車を全面的にBEV(バッテリー式電気自動車)と、FCEV(燃料電池自動車)と切り替えると発表しましたがこれも撤回しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b5b2b356ca59f19e2772374a6e0f73d145f493bb




 建築業界でも2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、建築物の木質化や様々な環境負荷の少ない材料が取り入れられていますが、今後、どうなるのでしょうか?

2025年度の環境技術


 2025年度も建築構造における様々な環境技術が開発されました。
 コンクリートにおいては排出量を削減する技術(低炭素・脱炭素型)、を吸収・固定する技術(カーボンネガティブ型)などがあります。そして、中高層建築部の木質化も進められています。
 しかし、どうなのでしょうか。これはコスト的な課題が解決されておらず、定着するかどうかは分かりません。また、製造過程のCO2排出もあり、トータルでは増えているのではと思います。では建物を建てなれば良いとなっては私達、建設業は成り立ちません。

CO2の削減だけが環境技術ではない


 CO2の削減、吸収だけが環境技術ではありません。既存建物(既存ストック)の再利用こそが、より環境に対して負担が少ないのではないでしょうか。最近では以下のと取り組みがあります。

●「Re-GENUS BASE」で従来の地下工法の常識を一新/清水建設
https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2026/2025038.html
 既存の超高層ビルの地下構造体を活用することで、建て替え工事の工期を大幅に短縮する工法です。

●既存建物の機能と耐震性を同時に向上させる増築制震技術「E3SKY」を初適用
https://www.kajima.co.jp/news/press/202601/30a1-j.htm
 増築部を既存建物に対する大重量の同調質量型制震装置として利用するものです。

 これらの方がトータルでは圧倒的に環境負荷が少ないのではないでしょうか。

トヨタに学ぶ全方位戦略


 6900億円の赤字のホンダに対して、トヨタは完全EV化ではなく、エンジン車を含めた全方向戦略を取っており、業績は好調です。建築業界も同様ではないでしょうか。
 木質化に振り切るとホンダのようになる可能性があります。木質化に取り組みつつも、RC造、鉄骨造を継続することが重要です。鉄は、ほぼ再利用が出来ます。こちらも環境に優しい材料です。
タグ:木造
posted by 建築構造設計べんりねっと at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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