ここ数年で名前を聞くようになった某設計事務所。担当される方は、その事務所の主宰者ではなく、所員の方で歳は30代前半かと思います。
名刺の肩書きは、建築家。
プロジェクトのキックオフでは顔を合わせ、打合せを行ったのですが、以降の打合せは先方からの申し出により、オンラインミーティングです。
ミーティングの参加者は、基本設計をするその設計事務所、コンサルタント会社、そして、 実施設計を行う私達。

打合せでの資料は、図面はざっくり言うと配置図のみ、他は模型とイメージを伝えるための他の建築物のみ。まずは建築家さんからのコンセプト、計画の説明から入り、詳細の検討、協議を進めていく形です。
建築家:「スレンダーな構造としたい。解放感を出したい。構造材料の素材感を大切にしたい。どのようなにしたら、良いでしょうか?」
私:「かなり、大きな跳ね出しとなっていますが、どのような構造形式をイメージしていますか?」
建築家:「これはイメージなので柱が必要であれば立てても構いません。」
私:「素材感を出すためとの事ですが、外部で木造の柱を現しだと耐久性上、問題ありませんか?それにRCの立上りが必要だと思いますが。」
建築家:「素材感を大切にしたいのですがダメですか?何とかなりませんか」
私もなるべくイメージを実現したいが予算の問題もある。そもそも、これだけでの資料だけでは、先方のイメージが判らず。具体的な提案が出来ない。
対面での打合せであれば、スケッチを描きながらも出来ますが、オンラインだと、それも中々スムーズに進まない。口頭でのイメージ、コンセプト、哲学、思想ばかりで具体的な形が出来ていかない。
建築家との仕事とは、このようなものなのだろうか。。。私は普通の設計者で居たいと思った。
建築家はオンラインで仕事を行うべきでないですね。