2020年07月26日

3ヶ月の在宅勤務で構造設計に必要だとわかったもの

 緊急事態宣言が解除されましたが、また、コロナ感染者が増えてきています。これで平常に戻ると思ったのは淡い期待でした。
 緊急事態宣言以降、多くの会社や設計事務所の社員を在宅勤務に切り替えました。しかし、それは緊急措置としての対応であり、在宅で変わらず業務が出来たかと言うとそうではない。

 本格的に在宅勤務を行うのに必要なものを考えます。

プリンター
 在宅勤務で構造設計を行う場合、何が不便かと言うと印刷が出来ないことでしょう。構造計算の作業を行う場合も手元に紙の図面が必要です。計算書、図面をチェックするにも印刷しないと精度、効率的にも大幅に落ちます。
 自宅にも家庭用のインクジェットプリンターはあるものの、印刷速度、コストを考えると仕事では使えません。まずはプリンターを用意しましょう。
 
 業務用プリンターと言うとランニングコストを考え、レーザープリンターを考えるかと思いますが、インクジェットプリンターも業務用のものであれば、レーザープリンターよりもコスト的に有利になってきています。

 機能として、絶対欲しいのは、A3サイズの印刷。図面をチェックするには最低、A3サイズにしたい。おススメはこの機種。金額は、30,000円程度です。



 もちろん、ネット、家電量販店で購入しても良いのですが、私のおススメはレンタルです。定額&刷り放題、印刷枚数上限3,000枚/月で月額 10,000円です。





 この在宅勤務がいつまで続くのかも判りません。使ってみたら、もっと高性能なプリンターが必要となるかもしれません。長い期間使用するのであれば購入の方が良いですが、インク代などを考えると月に数千円の差です。






この機会に高速ネット回線を!
 在宅勤務を行う上で絶対に必要なのはネット環境。既に自宅にWi-Fi環境はあるかと思いますが、回線速度はどうでしょうか?Web会議で音声が途切れるなどは起きていないでしょうか?
 私が使っているJ:C●Mは遅いし、トラブルも多い。。。

 この機会に高速ネット回線に変えましょう。





Web会議で欲しい!ペンタブレット
 在宅勤務、テレワークで不便を感じている事の一つは、対面での打合せであれば、スケッチを描き、「こんな感じ」と説明出来たものがWeb会議では。それが出来ない。

 ぜひ、ペンタブレットを導入しましょう。

 ペンタブレットには、モニターとペンタブレットが一体となっている液晶ペンタブレットとパソコンの画面上に絵が表示される板型ペンタブレットがありますが、打合せでのスケッチ程度であれば、板型ペンタブレットで十分です。価格の数千円です。

 おススメはワコム製のペンタブレットです。




専門書籍を完備する!
 在宅勤務で困っている事のもう一つは各種構造設計基準書がないことです。全ての基準、指針が頭に入っている人などは居ません。やはり、各種基準書、指針がないと仕事になりません。最低、数冊は必要になることでしょう。
 最近、建築物の構造関係技術基準解説書が多く売れているのも在宅勤務の影響でしょう。

 


 
これらの投資は誰がする?
 問題は。これの投資、経費は誰が負担するのかと言う事です。

 ネット回線は個人で負担するしかないと思いますが、その他は会社、事務所が貸与するべきと思います。必要な環境を用意せず、業務効率が低下することを考えれば、安いものです。




posted by 建築構造設計べんりねっと at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | レポート
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