「構造の経済設計」シリーズについて、色々と問合せ、質問を受けていますが、その中で「構造の経済設計の裏技、必殺技的なものはないですか?」との問合せがありました。
答えは以下です。
●経済設計手法は各種設計基準、設計指針にすべて載っている。これらを読み、理解する。
●一貫構造計算プログラムだけで設計を完結させようとしない。

各種設計基準、設計指針と言っても、『建築物の構造関係技術基準解説書』、鉄筋コンクリート造であれば『鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説』、それと 「建築基礎構造設計指針」及びこれらのQ&A程度で十分です。この中に経済設計手法の全てが書いてあります。その設計方法を選択するだけです。
一貫構造計算プログラムは、これらの設計基準、設計指針の内容の全てが計算条件等で対応できるわけではありません。面倒だとは思わずに追加計算、補正計算を行うことが大切です。
私は仕事で色々な構造設計者の構造設計を見る事がありますが、明らかな不経済設計を見かける事があります。
・まず、構造力学が理解出来ていないのだろう。特に保有耐力計算でおかしな所ばかり、補強し、無駄に断面、配筋が増えている。
・時間的な要因か、計算プログラムでOKとなったことで満足し、設計を終えている。無駄な所がないかを確認するのも構造設計の仕事です。
各種設計基準、設計指針にすべて載っているだけでは不親切なので、これから、事例を上がて、解説していこうと思います。
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