2018年11月04日

なぜ、いま、木造が熱い?木造構造計算ソフトも増加中。

近年、中高層の木造が増えてきた。CLT構造の発達などもあり、従来、木造を扱わなかった大手ゼネコンなども中高層の木造に取り組むようになってきている。
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竹中工務店「CLT+鉄骨ハイブリッド構造」を開発、5階建オフィス「兵庫県林業会館」に初適用
http://www.takenaka.co.jp/news/2018/09/01/index.html

鹿島建設、純木質耐火集成材の新規大臣認定を取得
https://www.kajima.co.jp/news/press/201609/9a1-j.htm

また、構造計算プログラムについても今まで、木造を扱わなかったメーカーが木造構造計算プログラムをリリース、CLT構造専用の計算プログラムが開発されるなど、木造構造計算ソフトが増加中である。

アークデータ研究所「木造一貫構造計算ASTIM」
http://archdata.co.jp/seihin.html#hastimkaberyo

構造ソフト「木造軸組工法の構造計算プログラムMOKUZO.Designer(モクゾウ デザイナー)」
http://www.kozosoft.co.jp/topics/cp_mokuzo.html

ストラクチャー「かんたん木造(部分計算)」
http://www.structure.jp/eztimber_1.html

東京デンコー「CLT2016 許容応力度法」
http://www.denco.co.jp

ライフデザイン・カバヤ株式会社、CLTに特化した構造計算ソフトを開発!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000026371.html





なぜ、今、木造が熱い?

構造はあくまで、骨組み。求められる性能は安全(強度)、耐久性、居住性(変形、振動)、防耐火性能、コスト。
これらを考えた時に木造が有利とは思えない。有利になるのはコスト程度であるが、現在のところでは中高層建物においては、他の構造に比べ、コストも高い。

ではなぜ?

CLT構造に積極的に取り組む会社等は木造のメリットとして、以下を上げている。

■林業の活性化
昨今は国産の木材の利用量が減ったことから、日本の林業の衰退や山の荒廃が問題となっている。木造高層ビルが増えることは、日本の林業を活性化や山の荒廃防止にもつながる。

■地球温暖化の抑制
山の樹木は、光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収し酸素を排出する。そして、二酸化炭素を吸収した樹木は、木材になっても炭素が蓄え続けるため、地球温暖化の抑制にもつながる。

■より少ないランニングコスト
木材は鉄など他の部材よりも熱伝導率が低く、部材そのものの断熱性が高い。したがって、同じような断熱仕様の建物を建てた場合、より断熱性能の高い建物になる可能性がある。

簡単に言うと環境に優しい構造であるからである。環境問題に積極的に取り組まない企業は社会から、取り残されていく。

構造に求められる新しい性能は、「環境性能」です。

各ソフトメーカーが開発費用をかけ、木造構造計算プログラムをリリースするのも、今後、需要が増えるとの判断があるからです。

環境問題に係わるのは中高層建物だけでなく、戸建住宅などの低層建物もあります。

これから、構造設計者も木造に取り組んでいかないと取り残されることになるのでしょう。
posted by 建築構造設計べんりねっと at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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