2017年11月06日

AIによる自動構造設計を本気で信じている若い構造設計者

AIで建築構造設計は何処まで進歩するのだろうか?何から何まで自動で構造設計が出来る時代が来るのだろうか?

先日、若い設計者(新卒一、二年目及び30代前半)と話す機会があった。
私:「AIで構造設計が出来るようになると思う?私は無理だと思う。そもそも、自分はAIがどんなもの、どんな仕組みなのかが理解出来ていない事もあるけど。ただの流行りであと何年かしたら、AIと言う言葉も使われなくなっていると思う。どうだろう。」
若手達:「僕は近い将来、構造設計もAIで出来るようになると思っています。設計基準を一生懸命に覚える事が不要になると思います。」

彼らは、近い将来、AIにより自動設計出来ると本気で言っている。勉強して、構造設計技術を身に付ける必要もなくなると。

恐ろしい事に本気で言っている。

近い将来とは、何年後の事を言っているのかもあるが、本当にそうなるのだろうか?




つまり、構造設計者は不要になると言う意味だ。

未来を考えるにあたり、過去から見た現在を考えてみる。どのくらい進歩したか。
私が構造設計を始めた四半世紀前。もう、一貫構造計算プログラムはありました。私達、構造設計者の仕事は、どのように変わりましたでしょうか。

パソコンの解析速度は、かなりアップしました。ちょっとした中高層マンションで解析時間が数十分掛かっていたものが今は二、三分。手書きの計算は作らなくなったなあ。 

まず、作業効率はどのくらい上がったか。以前の解析時間の数十分関に遊んでいた訳ではない。パソコンが使えない時間は手計算で別の作業をしていた。と考えるとそれほど、効率は上がっていない。

構造解析技術、構造設計の新しい知見は昔よりも格段に上がったか?
確かに様々な条件で解析が出来るようになった。しかし、四半世紀前と比べ、格段に構造設計の新しい知見が増えたかと言うとそれほど変わらない。今、新しい設計基準と呼ぶようなものも建築学会の文献には既にあったものも多い。

こう考えると過去の四半世紀(25年)は、それほど進歩していない。この状況を踏まえて、新しい四半世紀(25年)で構造設計者が不要になるほど、技術が進歩すると言えるだろうか。

若い設計者に言いたい。まだ、形もない人が作る夢を創造するよりも今の自分の技術力を上げることに頑張って欲しい。

posted by 建築構造設計べんりねっと at 22:36| Comment(0) | コラム
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