2016年11月07日

建築構造の書籍が激減!今年は昨年の1/3

『建築構造設計べんりねっと』で建築構造関連の書籍の紹介をしているが、ここ数年、発刊数が減ってきている。

特に今年は11月現在で11冊のみ。昨年は37冊の建築構造設計関連の書類が発刊されている。
昨年の1/3に減っている事になる。

http://arc-structure.sakura.ne.jp/7andy.htm

何故だろうか?

原因は幾つかあると思うが、一つ目は構造設計の手法が、ある程度、確立されたからと考える。未だ、不明な部分は多く残っているが、安全性を確認する方法としては、今の構造設計基準で問題ないレベルまで、確立されている。
新しい基準を出す必要が少なくなった。





次の原因としては、平成19年の建築基準法改正及び「建築物の構造関係技術基準解説書」である。
平成19年の法改正では、構造設計の手法について、事細かく定められた。
まあ、当たり前の基準ではあるが、少し、ガチガチになり、自由度は減った。

それまでは善良な構造設計者は安全性はもちろんのこと、与えられたコストの中、意匠デザインの実現も考慮し、悩み考え、各種指針を読みながら、設計をしていた。

しかし、平成19年の法改正、 「建築物の構造関係技術基準解説書」に従えば全て良い。ここに書かれていないものは出来ないと思わざるを得ない環境になった。

結果、構造設計者は様々な指針、基準を読まなくなった、買わなくなった。
とすれば、書籍、指針を販売する人も少なくなる。


次の原因は若い設計者が書籍、指針を購入しなくなった事である。
会社にある物をわざわざ、自分で買う必要はないと考える。昔から、確かに会社、事務所には最新の指針がある。しかし、共有の物を常に自分の手元に置いておく訳にはいかないので自分で購入した。しかし、今の若い設計者は指針一式をスキャンして、自分の端末に取り込んでしまうので、指針の取り合いになる事もない。
しかし、毎日読まないにしても通勤電車の中で指針を開き、一通り、済みから済みまで読んだ事が構造設計者の力になっている。

若い設計者には、もっと自分に投資して欲しいと思う。


最後はインターネットの影響。「建築構造設計べんりねっと」
今や、ネットで調べれば、かなりの情報は得られる。しかし、構造設計に関すれば、各種指針の情報量には敵わない。
若手社員に「どうして、この判断した?」と聞いた時に「べんりねっとに書いてありました」と聞かされると悲しくなる。

posted by 建築構造設計べんりねっと at 09:10| Comment(0) | レポート
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