2022年06月19日

構造設計のインフォームド・コンセント〜信頼される構造設計者になるために

建築構造設計べんりねっとによる電子書籍の新刊です。

『構造設計のインフォームド・コンセント〜信頼される構造設計者になるために』
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著者:建築構造設計べんりねっと
出版:Booth
価格:1,500円(税込)
形式:ダウンロード販売(pdf)、全54ページ

 構造設計者の貴方にとって、お客様とは誰でしょうか。構造設計を依頼される意匠設計事務所、ゼネコン等だけでなく、その先に居る建築主、クライアント企業が構造設計者の本当のお客様です。

 構造設計は専門性が高い仕事であるため、一般の方である建築主、クライアント企業からの理解を得るのは難しいことでありますが、信頼される構造設計者になるためにはお客様に構造設計について説明する必要があります。

 本書はお客様への構造設計についての説明方法、競合他社に打ち勝つためのアピール方法を解説する書籍です。

震度いくつの地震まで耐えられますか︖


 構造設計者であれば、お客様から一度は聞かれた事があるでしょう。正しく答えられるでしょうか?

 また、耐震等級3って、どのくらいの耐震性?この建物が耐えられる地震加速度は︖

 本書ではこれらの質問に対する正しい説明の仕方を解説しています。

この建物(構造)は何年もちますか︖


 建物を建築、購⼊を考えている⼀般の方から、建築構造について聞かれる内容として、耐震性の次に多
いのが耐久性です。

 各構造に対する耐久性、寿命に対しての質問の答え方について解説しています。

その他の外⼒、災害対策について


 近年、地震以外にも自然災害が増えています。台風、豪雪、たつまき、津波。。。

 一般の方もテレビ、新聞等のニュースで知っています。構造設計で設定している外力について、その妥当性について、適切に答えられますでしょうか?

その他、本書では競合他社に打ち勝つための建築構造のアピール方法を解説しています。



posted by 建築構造設計べんりねっと at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 便利ツール

2022年06月12日

4号特例縮小法案が成立します!

今国会で4号特例縮小法案が提出されています。
これは「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律案」についての関連法案として出されており、国会での審議の状況は以下の通りとなっています。

  • 4月22日に閣議決定
  • 5月20日の衆議院 国土交通委員会では採決されず
  • 5月24日の委員会を経て、5月25日の衆議院本会議で全会一致で可決
  • 6月10日の参議院 国土交通委員会で採決

6月13日の参議院本会議で成立する予定です。



4号特例縮小、呆気なく成立


 4号特例については過去に様々な議論がありましたが、これで、ほぼ廃止となります。建築業界に対しては大きな影響を与える法案ですが呆気なく成立です。

 今回の4号特例縮小法案については2050年カーボンニュートラルの実現に向けての建築物省エネ法の改正とセットで審議されており、衆議院、参議院とも4号特例縮小に対しては、ほぼ議論がありませんでした。4号特例縮小に対する質問、意見は以下の2点のみです。

・構造規定の合理化を謳っている事に対し、設計者、審査側の負担増が矛盾していないか?
・負担増となるのでデジタル申請などの活用が必要

 4号特例縮小に対し、反対ではありませんが十分な審議を行って欲しかった思いはあります。





4号特例縮小は誰が希望している?国交省の本音は?


 本法案については当初、提出されず、見送ったと批判を受けていましたが、4月になって急遽、提出されました。ロシアによるウクライナ侵攻の影響があったとも言われています。

 4号特例縮小は今となっては急務ではなく、世間の注目もありません。法案提出を遅らせた理由が4号特例縮小にあるとは考えられません。

 カーボンニュートラル実現に対する施策は国交省がどう思うかとは関係なく、進まざるを得ない事です。脱炭素社会の実現に向けての取り組みに対し、反対する人も居ません。

 4号特例縮小は国交省の悲願であり、脱炭素とセットにすることで成立させてしまおうとの考えだったのか。




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