2022年01月30日

確認サービスの建築士定期講習、インターネットによる修了考査を開始!

 建築士法で定められている建築士定期講習。建築技術教育普及センターの他、民間会社数社が建築士定期講習事業を行っています。 ※登録講習機関一覧

 建築士定期講習は法律に定められた講習、修了考査がありますが、新型コロナウイルスの影響により、インターネット(オンライン)による講習の受講も始まりました。しかし、修了考査(試験)については登録講習機関に行き、受ける必要がありました。

 新型コロナウイルスによるパンデミックも2年が経ち、確認サービス社がインターネットによる修了考査を開始します。

定期講習.png

講義も修了考査もネットで完結!世界中どこからでも受講ができる!


 建築士定期講習は登録講習機関に行き、講習、修了考査(試験)を受ける必要があり、3年に一度、1日が拘束されていました。構造設計者は一級建築士と構造設計一級建築士の定期講習を受講する必要があり、3年に2日です。
 新型コロナウイルスパンデミックにより、各登録講習機関が講習のネット(オンライン)受講を開始していましたが、修了考査(試験)は登録講習機関に行く必要がありました。まあ、試験だから仕方ないと思っていましたが、確認サービスがインターネットによる修了考査を開始します。これであれば、講義も修了考査もネットで完結します。会社、自宅で建築士定期講習が完結します。

 今年度の定期講習からインターネット講習に出来ます!

定期講習.png

 一級建築士定期講習は日本の建築事務所に所属し、設計業務を行っていなければ受講義務はありませんが、構造設計一級建築士については全員に受講義務があります。
 建築設計業界もグローバル化が進む中、海外を拠点とする設計者も増えてきました。日本に来るとなると数日間の待機期間など多くの障害あります。ですが、確認サービス社の建築士定期講習であれば世界中どこからでも受講が可能です。

 構造設計一級建築士は平成30年度にようやく、1万人を超えた程度であり、一級、二級建築士の定期講習と比べ、講習会場も少なく、多くの交通費、宿泊費がかかっている人も居ました。これも改善されます。

インターネット講習の流れ、必要なもの


@講義(1〜4限目)は自宅または勤務先で24時間視聴(受講)可能です。

A修了考査は自宅または勤務先で指定の日時にパソコンで受験(1時間)します。

 修了考査はWEBカメラが付いたパソコンが必須です。ZoomによるWEBカメラにて試験監督が行われます。
オンライン会議が定着した現在、特に問題ないでしょう。

構造設計者は確認サービス社の建築士定期講習がおススメ!


 構造設計一級建築士の定期講習の指定登録機関は建築技術教育普及センターと株式会社 確認サービスの二つです。
 確認サービスであれば以下のメリットがあります。
  • 費用が安い。
  • クレジットカード決済が可能!
  • マイページ登録すれば次回(一級建築士定期講習も含む)からの申し込みが楽!


  • 構造設計一級建築士 定期講習情報

     構造設計者であれば、建築士定期講習は確認サービス社がおススメです。





    posted by 建築構造設計べんりねっと at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース

    2022年01月15日

    4号特例に関する改正(縮小)の影響は少ない。

     昨年末、4号特例の縮小案に対するパブリックコメントが出されました。この内容を再度、まとめると以下になります。

    ≪現 状≫
    ・4号建築 ⇒ 建築確認での構造審査なし
    ・階数2以下かつ延べ面積500u以下 ⇒ 構造計算不要


    ≪改正案≫
    ・階数2以上又は延べ面積200u超 ⇒ 建築確認での構造審査あり
    ・延べ面積300u超 ⇒ 構造計算対象


     過去に出された四号特例廃止案は住宅業界の猛反対で実現しませんでした。パブリックコメント(意見募集)は1月7日に締め切りとなりましたが結果はどのようになるのでしょうか。



    ●反対派の意見は


     4号特例の改正に対して反対する人の意見は以下です。

    @構造設計技術者の不足による供給量の減少
    A建築確認の審査担当者の不足による建築行政の遅延、停滞
    B構造検討による仕様アップに対するコスト増


     これを検証します。

    4号特例改正による処理能力の影響は全く問題ない


     国交省資料によると今回、構造基準が強化される規模は木造建築における2.7%であり、4号建築物の中では3.7%です。
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     確認申請交付件数統計(令和2年)によると4号建築が77.0%(421,866)、1〜3号建築が20.4%(111,524棟)です。この改正案によると構造審査が増える件数は15,600棟となり、構造審査が増える割合は12%です。確認申請交付件数は減少傾向であり、10年前と比較すると40%程度減少しています。

     処理ができなくなるどころか、仕事が減って困っている状況です。つまり、構造設計者、審査担当者の処理能力については何の問題もありません。






     また、300u超えの用途は以下になります。
    FG2JSUJaMAIlrpJ.png


     この中で4号特例の対象となっていたのは戸建住宅の17.7%とその他の居住用住宅(賃貸住宅)の一部です。つまり、影響は更に少ない事となります。
     そして、令和2年の建築士法改正(建築士事務所の図書保存の見直し)より、図書は作成されている事となっており、設計者側の負担増は少ないはずです。

    コスト増を理由にする会社は強度不足を明言しているのと同じ


     もう一つの反対意見として、構造計算をすると仕様が上がり、建物のコストが上がってしまう。住宅が売れなくなるとの意見です。

     でも、これって、おかしいですよね。

     4号建築においても建築基準法の準拠が不要と言うことではありません。また、500u以下の仕様規定の確認(壁量計算等)も構造計算を簡略化したものです。

     つまり、構造計算をすると建物の仕様、コストが上がってしまうと言う会社は自らの建物が強度不足ですと言っているようなものです。

    まあ、構造計算費用、確認申請手数料は増えるでしょうが、せいぜい、20〜30万円程度ではないでしょうか。ウッドショックなど建材価格の変動に比べれば少ないものです。











     
    posted by 建築構造設計べんりねっと at 11:08| Comment(1) | TrackBack(0) | コラム

    2022年01月04日

    構造コスト試算シート〜コストは建築構造の重要な性能/最新コスト情報掲載!

    構造コスト.png

    価格:1,500円(税別)
    形式:Excel形式
    販売:Booth

     本EXCELシートは建築構造に係わるコストの試算を行うツールです。
     建築構造にとって、コストは重要な性能です。具体的な金額を示すことで、構造設計に対する説得力が増します

    @構造体工事に係わる単価(2022年1月版)を登録
     鉄筋、コンクリート、型枠、鉄骨、土工事、木材、鉄骨工法の価格が施工費を含む材工単価で登録されているので簡単に構造コストの試算が可能です。
     単価は物価本、建設物価調査会からの情報です。

    A構造体数量の歩掛りデータ、総工事費のデータを登録
     建物の構造、用途による構造体数量の歩掛りデータ、総工事費のデータが登録されていますのでコストの影響、効果を把握することが可能です。
     
    B部材数量データを登録
     鉄筋、H形鋼などの重量データを登録しており、コスト試算シートで選択できますので簡単に構造コストの試算が可能です。
     また、シート内で数量の計算が出来る入力形式となっています。

    CRC部材のコスト試算
     RC部材における鉄筋、コンクリート、型枠等を含んだコストの算出が可能、比較が可能です。

    【使用方法】
    コスト試算.png
    ・入力箇所は灰色のセル部分となります。シートの保護にはパスワードを掛けていませんのでご自由にアレンジして下さい。

    ・建物種別を選択、階数、建築面積、延べ面積を入力することで総工事費が表示されます。また、構造体の歩掛りデータ、総数量が表示されます。

    ・部位を入力(任意)、項目および部材を選択、数量を入力することでコストが表示されます。

    ・数量は計算(掛け算)の入力が可能です。

    ・自由スペースは合計値、比率の試算など、ご自由に利用して下さい。

    ・RC部材シートでは梁、柱、スラブ、壁の構造コストの試算、比較が出来ます。
    RC部材.png
    posted by 建築構造設計べんりねっと at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済設計手法