2021年04月11日

保有耐力がギリギリは経済設計?

「断面、配筋多すぎないですか?」との指摘に
「保有耐力がギリギリとなっているので、これ以上落ちません。経済設計になっています。」と回答することはどうなのだろう?

ImageViewer12.png

 構造特性係数Dsが最小値で、全てのフレームで全ての梁にヒンジが発生している全体崩壊形となっている状態であれば、そうとも言えるでしょう。

 そうでない場合は自分の構造設計技術が低いと言ってるようなものです。






 保有耐力設計は構造設計者により、大きく結果が変わるものです。とんちんかんな補強、対応をすると無駄なコストが上がるだけです。
 一貫構造計算プログラムで解析を行えば、誰がやっても結果が同じと言う事はありません。

 一次設計で全ての部材の検定比がギリギリなのは経済設計と呼んでもよいが。



posted by 建築構造設計べんりねっと at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済設計手法