2020年01月31日

働き方改革は構造設計者にとって、チャンスか?それとも、将来のための準備期間か?

 様々な意見はあるだろうが、今となっては、ゆとり教育は失敗だったとの評価が一般的だと思う。

 何年かしたら、働き方改革は失敗だったとなる事も考えられる。今、社会、会社で「働き方改革は不要だ。」などと言うと馬鹿者扱い、犯罪者扱いだ。




 建築構造設計べんりねっとの掲示板に取り上げられていたが、『生産量=労働時間×生産性』となり、長時間労働により、労働時間を増やすと生産性が下がり、却って、生産量が下がる事があるとのこと。

 確かに労働時間を減らして、成功した企業もあるだろう。しかし、それも様々な要因があるのではないでしょうか。このようなケースはないだろうか?

●仕事がないのに生活残業が横行していた。残業制限をしたが、仕事量は変わっていないので、労働時間が減り、生産量は変わらないとの結果になった。
経営的には、成功でしょう。
意図的な生活残業でなくとも、仕事量が少なければ、人はゆっくりと仕事をするもの。

●生産性の問題ではなく、売上が減っている。コストを削減するために残業制限を行い、利益が増えるとの結果になった。品質には疑問が残るが...
これも経営的には成功である。コスト削減の効果は多いものである。

 さて、多くの企業は働き方改革=労働時間削減で成功しているのだろうか?

 生産性を改善する施策なしに労働時間を削減したら、生産量は減るだけである。多くの企業は、こちら側ではないでしょうか。もしくは品質が下がっている。

構造設計業界はどうか?

労働時間は減っても仕事量、納期は変わらない。では、何を減らすか?
構造設計業務の中にも業務量が絶対的に決まっている作業の部分もある。この部分は減らない。だとすると、削減されるのは、考える時間とチェックする時間だろう。

利益を上げることは仕事として、最も重要な事であるが、我々、構造設計者にとっては、業務を通して、技術力を上げることも重要な義務である。

働き方改革により、労働時間が減ると技術力の向上はどうなるだろうか。

労働時間が減る事で自宅などで勉強できる時間は増える。しかし、それが技術力を上げる事に効果的だろうか。
実務で様々な問題に遭遇し、それを解決するために調べる、考える、検討するで技術力は向上するのではないか。

働き方改革で構造設計の経験量は確実に減ると思う。

あと何年かして、働き方改革が終了した時、どうなっているかは、それぞれの人次第。
逆に考えれば、今の時代はチャンスかもしれない。

まあ、構造設計AIなどが出来れば、技術力も不要だ。構造設計をする必要もなくなる。

働き方改革で確実に増えたのは、暇な時間。構造AIが出来て、仕事をしなくなくて、良くなり、暇になる時のための準備期間か、働き方改革は。



posted by 建築構造設計べんりねっと at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム