2019年10月26日

「さくら構造インターンセミナー」動画を見て思う。構造設計事務所は人材を大手に売り込む事業をしたらいい

YouTubeでさくら構造のインターンセミナーがアップされています。

田中社長が構造設計業界について、語っています。さくら構造の内部の事については私は判りませんが、構造設計業界、各業種(構造設計事務所、総合設計事務所、ゼネコン、ハウスメーカー)についての実状はまさにその通りと思います。



・総合設計事務所では構造設計の部署は少人数。
・ハウスメーカー、中小ゼネコンでは育成環境がない。中途社員に頼らざるを得ない。
・審査機関も中途社員が中心。

なぜ、これらの会社で育成環境がないと言うとコスト(経費)を考え、構造設計は外注が中心であり、自ら設計する機会が皆無だからです。

業務は協力構造設計事務所への発注、構造設計内容のチェック。

ですが、自分で構造設計が出来るスキルを修得していないのに他者の設計をチェック出来るわけがありません。決められた項目について、チェックリストに従い、確認するだけです。大きな会社ほど、業務効率化に対する取り組みが進み、チェックリストのようなものが充実されます。工学的判断、技術力を養うよりもこのようなものを作る事が業務として、優先されるのです。

若手技術者もチェックリストがないと何も出来なくなるのです。むしろ、チェックリスト、マニュアルを作って下さいとの要求をするようになっています。



構造設計業界に関らず、どこの会社も人材育成は重要な課題です。経営課題です。人材育成が出来ない会社は衰退していくのは明らかです。
ですが、ハウスメーカー、中小ゼネコンでは構造設計者の人材育成が出来ない。若手を育成しようにも働き方改革とかで十分な時間も確保できない。

このような実状を考えると構造設計技術を身に付けるには構造専業設計事務所が一番の近道。と言うか、他では、かなり困難と言わざるを得ません。働き方改革とは無関係な組織で。

いっその事、構造設計事務所は人材を育成し、大手に高値で送り込むことを事業にしたらいい。


posted by 建築構造設計べんりねっと at 22:20| Comment(1) | TrackBack(0) | コラム