2018年10月17日

構造設計一級建築士の人数、評価は適正か?

昨年度、構造設計一級建築士もようやく1万人を超えた。(現在、10028人)この人数は適正なのか考えてみた。また、資格に対する評価は適正なのか。
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まず、他の資格と比較してみた。
弁護士は日弁連の資料によると2017年現在、4万人弱(38980人)。構造一級の約4倍です。ちなみに10年前は約25000人。10年で1.6倍になっています。これは司法試験改革により、人数を増やしたためです。現在は弁護士が余っている状況になっています。
尚、民事訴訟の件数は2015年では約140,000件。年間一人に付き3.5件。

医師の数は厚生労働省資料によると現在、約32万人。構造一級の32倍も居ます。しかし、医師不足は社会問題でもあり、構造一級の32倍でも不足しています。

続いて、公認会計士。こちらは現在、約3万6千人。日本の上場企業数は約3600社。10人で1社対応の計算になります。




構造設計一級建築士はどうか?平成29年の適判申請数は16000件です。

ん、年間一人1.6件?

そんな少なく無いですですよね。1件の設計期間を一ヶ月半とすると年間8件。すると2000人居れば足りる計算。意外と稀少な資格ではないんですね。

と言うか、構造設計と言う仕事が隙間産業なのか?
posted by 建築構造設計べんりねっと at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | レポート

2018年10月09日

構造計算に使用する係数について

構造計算に使用する「係数」。様々な係数があるが、この影響が大き過ぎるのものは、どうかと思う。

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地震地域係数、重要度係数などは建物の仕様、クライテリアを設定するものなので設計者、クライアントが自由に設定すれば良い。

他の〇〇係数と呼ばれるものは、どうだろう。

係数と呼ばれるものは基本的に単位がない。その計算式において、仕様等に応じて、結果を補正するものである。計算式、評価式は基本、理論に基づいて考案されるが、その評価式による結果が実状、実験結果と乖離している事に対する補正である。
係数の影響が大き過ぎるものは、その理論の精度についても疑問に思ってしまう。構造設計において、構造計算は性能規定を求めるものと思うが、その性能の精度に対しても。



例えば、変形増大係数。構造形式、部位により、値が決めれているが、RC梁は8倍、RCスラブは16倍である。梁とスラブの違いは断面サイズ、支持形式の違いである。詳細な構造計算を行い、最後に8〜16倍も割り増してしまう。それも断面形状、支持形式により、2倍もの誤差がある。

詳細な構造解析をする事の意味も少なくなってしまうとも思ってしまう。

構造設計において、構造計算とは性能規定を求めるものであるが、我々の構造計算にも、それだけの不確実さがあると理解すべきなのであろう。
posted by 建築構造設計べんりねっと at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム