2018年08月17日

水に弱い構造。プラスターボードによる耐力壁は廃止すべき

西日本を広域で襲った豪雨被害。広島や岡山だけでなく、各地で床上浸水などの被害がでています。
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床上数センチんの浸水も建物の構造形式によっては大きな被害、損害をもたらします。建物では必ずと言っていいほど使用されているプラスターボード(石膏ボード)。耐火性については優れた性能ですが、水には弱い。
もちろん、直す事は出来ます。しかし、壁のボードを交換するには家屋内の住設機器、仕上げを全部、やり直すなど、大きな費用が掛かってしまいます。

問題はプラスターボードで壁倍率を期待した耐力壁を設けた木造建物です。



床上数センチ程度の浸水でも地震に対しての強度を失ってしまいます。室内に入った土を片付け、水を乾かし、綺麗になったとしても耐震性を失っています。壁のプラスターボードが建物の耐震性に関係している事は知らずに耐力の低下したまま、継続使用されている事も少なくありません。
また、直すまでの期間は耐震性を失った状態で危険です。

床上浸水となる豪雨は毎年、何処かで発生しています。地震よりも経済的な被害は大きいのではないでしょうか?

更に言えば、壁倍率に見込んでいる事が施工者(大工さん)に伝わっておらず、適切な施工がされていないケースも多々あります。特に入隅のボードの留め方です。

どうせ、壁にプラスターボードを貼るなら、構造強度に見込んでしまえば、経済的との考えもあるでしょう。しかし、これだけの大きな被害が発生しているのです。何らかの対策を考えるべきではないでしょうか。
posted by 建築構造設計べんりねっと at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム