構造で象徴的だったのはトルシア型高力ボルトです。鉄骨造でトルシア型高力ボルトを使用しない建物はありませんが、この材料は各メーカーが個別に大臣認定を取得したものでしたので認定資料の添付が必要となりました。
トルシア型高力ボルトは実状、規格化された一般材料であり、大臣認定を取得しているどのメーカーのものでも構いませんが、個別認定扱いなので認定番号(メーカー)の指定が必要となります。しかし、確認申請時に施工会社が決定していないこともあり、結果、全てのメーカーの認定資料を集め、添付することになりました。非常に無駄なことです。
これに対し、平成19年11月に建築基準法施行規則が改正され、建築主事または指定確認検査機関が出版物やホームページで認定資料を確認でき、添付が求めれない場合は添付不要となりました。
とは言え、世の中には非常に多くの大臣認定があります。また、評定や技術性能証明などもあります。建築主事、確認検査機関がこれらを探すのも非常に手間が掛かるので認定資料を求められるケースは現在も少なくありません。改定などもあるのでそれが申請建物に使用するものか判断が難しいケースもあるでしょう。
このように多くの書類を添付するのはペーパーレスの時代に逆行しています。電子申請においてもサーバー容量の圧迫します。何よりも書類が多くなれば審査側の探すのに時間がかかります。
2025年4月からの建築基準法改正で審査件数が膨大に増えることを考えると少なからず問題があります。
そこで提案!
認定資料を添付ではなく、設計図書(図面または計算書)に認定資料がウエブ上に保存されているURLまたはQRコードを付けるのはどうだろうか。

必要であれば審査側がウエブ上で確認すれば良い。認定資料の添付は建築主事または確認検査機関に任されているのでぜひ、良いと思う機関は実施をお願いします。それか、取り合えず、やってみようと思う申請者の方もぜひどうぞ!
QRコードの作成はこちらから
https://barcode-place.azurewebsites.net/